賃貸物件の退去時に家具や荷物を残して退去できるの?
みなさんは賃貸物件を解約・退去する際、引っ越しで荷物を全て片付けてる途中に「コレいらないな~」と思う事があると思います。
今回は不要になった家具や家電、その他ゴミを大量に残した状態で退去立合の日を迎えた入居者の末路をお話します。
契約者
- 50代 男性
- 鉄筋マンションの1LDK
- 新築時からの入居で入居年数約14年
- 家賃5万円 オール電化
退去立合当日
月末で解約の連絡を受け付け、立合いは29日の18時希望との事で私は現地へ向かいました。
まず部屋へ行く前に共用部でポストの確認です。すると不要であろうチラシがたくさんあり、契約者は私に「捨てといて!」と言いました。
当然私は断りましたw
退去立会とはどういう事なのか理解していなさそうな感じがしたので、荷物でもゴミでも部屋、物置、ポストを空にした状態で行います!
と伝え部屋へ入室しました。
入室すると嫌な予感はしてましたが、案の定ゴミや家具、荷物が残っている状態で、契約者も当たり前のように「これ捨てていーから!」と言い放ちました。
これに対し私は
「お部屋の中を空にした状態でないと立会できませんので、片付け終わったら再度来ますのでご連絡下さい」
こう伝えました。
これに納得できなかったのか契約者は
「今日片付けるのは無理だから!事前にそう言われてないから管理会社で捨ててくれよ」
こう言います。
契約者はもう遠くに引っ越していて、退去立会の為に片道200㎞の距離を移動してきていましたがそんな事は関係ありません。
言った言わないではなく契約書に記載されており、本人直筆署名と捺印がされてる契約書を見せ説明したが「そんなの説明されてない」と言います。
会話は平行線で進み、もう話になりません。
契約書記載の明け渡し事項
【入居時に搬入した全ての家財、物品等の搬出、ゴミ、汚物等の撤去、処理】
このように記載されておりますので、何を言ってもこれらを完了しないと明け渡しにならないのです。
撤去が難しく、やむを得ず残置物として残さざるを得ない場合には、撤去にかかる費用は契約者で、管理会社が業者へ依頼し撤去する事になります。
そうなると業者を指定したり請求金額に関して契約者は従うしかありません。
今回の件では残置物として撤去費用を請求する選択肢もありましたが、わざと残している事に悪意があり余計な仕事が増え、月末という事で次の予定など詰まっており、さらには態度の悪さもありましたので、搬入物の撤去をしないと退去立合をしないとしました。
「月末解約であと2日猶予がありますので、今日荷物の撤去が難しいのであれば明日でも明後日でも立合は可能です。」
この提案に対し
「お前全然融通利かねぇな、往復で400kmあんだぞ?片付けてまた来いって言うのかよ?」
怒ってます。
この言葉使いの悪さに私もだんだんイラついてきました。
「解約日を来月まで伸ばす事も可能ですので、選択肢としては2日以内に残置物の撤去と退去立合をするか、来月の家賃を払って来月の都合の良い日に退去立合するかになります。」
と、2択を提案しました。
かなり文句を言われ続けましたが、
そもそも【退去立合の日にはお部屋は空の状態で行います】のアナウンスもしておりますので、契約者がラクする為にこちらが折れる必要ありません。
契約書に記載されている通りなんです。
最終的に
結局契約者は31日までに家具や荷物を撤去処分し退去立会をすると約束して31日に退去が完了しました。
片道200㎞をまた往復し31日は仕事を休んだそうで、退去立会当日も態度や言葉遣いは大人とは思えない悪さでした。
おまけに家賃を1ヶ月滞納しておりました。笑
退去時の事は契約書に記載されてます。
今回のように家具や荷物を残して退去しようとする方が多々おりますが、自分で搬入した全ての物は自分で撤去するのが基本です。
契約時に説明があってもなくても記載されております。
他に、壁にフックを付けたりドアにプレートを付けたりと、剥がすとシール跡が残ったりクロスが剥がれたりする事も基本的にNGです。
退去時にはそれを外さないといけないので、壁クロスなどの貼り換えが契約者負担で必要となります。
過去の退去事例
子供が玄関まで行けないよう柵を付け、壁に両面テープで設置してあるそれを撤去する際に壁クロスごと剥がれ、破れてしまった事でその夫婦とクロス貼り替え費用の事で少し揉めた事があります。
夫婦は仕方ない事だと主張しましたが、『仕方ない事』で建物オーナーが納得しませんので契約者の負担となりました。
このような事がありますので、退去時の事も考えて確実に撤去できる物の設置をするようにした方が良いです。
この記事が誰かの参考になればと思います。
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